So-net無料ブログ作成

ヤマトイワナって、ナニ?? [釣場・自然環境]

釣り仲間と飲んでる時の話題で
「ヤマトイワナとかニッコウイワナとかって、厳密にはナニが違うモノなのだろう・・・?」
という話題になりまして、ちょっと調べてみました。

釣りの本などでは、イワナはイワナ単一としてあんまり細かく区別しているものは少ないと思います。
インターネットで「イワナ 種類」というキーワードで検索してみると、細かく紹介しているサイトでは
オショロコマ・ミヤベイワナ・アメマス・ニッコウイワナ・ヤマトイワナ・キリクチ・ゴギ
等などという名前が目に付きます。

curtis的にも今まで色々な本やサイトでこの「イワナの種類」と言う事に少しだけ興味を持って目を通してきました。
「イワナの謎を追う」(岩波書店)も読んだんですが、あー随分昔の事で既に内容は忘れてしまいましたが・・・。
お手伝いしているNPOで、「イワナの在来個体群保護」という活動もしてますが・・・。
ところが、何が種類の違いで何が単なる個体差なのか・・・?というと、その正確な知識も無いと気付いたわけで。
調べてみましたわけです。

イワナをもっと増やしたい」(2007年 中村智幸著/フライの雑誌新書)※1によると、日本に居るイワナは2種。
種としてはイワナとオショロコマの2種
イワナはさらに4種類(分類学上の亜種)・・・アメマス・ニッコウイワナ・ヤマトイワナ・ゴギ
オショロコマにはその亜種としてミヤベイワナがいる
・・・というのが国内に居るイワナの種類の概要。
しかし・・・??
種・・・種類・・・それはいったいナニ??

確か高校生の頃だったと思いますが、生物学の授業で生物の分類を学んだ覚えが有ります。
界・門・項・目・科・目・種  カイモンコウモクカゾクシュ・・・
これに則って「イワナ」というものを考えて見ますとですね~ウィキりますと、
動物界-脊椎動物門-条鰭綱(じょうきこう)-サケ目-サケ科-イワナ属-イワナ
となるらしいのです。
ちなみにサケやヤマメはサケ科サケ属の中の種類になるという事で、イワナとは「属」から違うらしい。
こんな事から、当初の疑問「ヤマトイワナって、何なんだ!!」
という事を考えると、「種」とか「亜種」って何か?を考えざるを得ない。

」をウィキりますと、またまたややこしい事が書いてあります。しかも文字一杯。
要約すれば、

・「種」の違いについての考え方だけでたくさんあって、「○○が違うと、種が別だ」というようなハッキリした定義が未だ成されていない
・「種」の考え方としてあるのは
--形態的概念・・・外観の違い
--生物学的概念・・・同地域に分布する生物集団が自然条件下で交配し、子孫を残すならば、それは同一の種とみなす
--生態学的概念・・・実験室内では交配可能でも、住む場所や行動が違って実質的に交配の可能性が無い個体群同士を別種とみなす
その他、地理学的、進化学的などの概念がある。
・特に、個体間で生殖が可能かどうかは種の判断に於いて重視されるところ

という程度でしょう。


イワナとオショロコマは「種」が違います。
その違いとは、
「イワナの白い斑点に対し、黄色、橙色、あるいは赤色の斑点が体側に散在」・・・wikipedia
という形態的な違い、
「オショロコマは今は北海道だけに生息している」(前述※1)
という地理学的な違いになるのでしょう。
イワナとオショロコマが交配可能かどうか?については調べがつきませんでしたが、種として違うという事は継続的に子孫を残すような交配は成されないという事なのかと推測します。

さてさて問題のイワナの種類(亜種)の違いです。
「種」の概念でさえこんなに決まっていないのだから、その下位分類になる「亜種」となると、結構曖昧なんではないか?と思ってしまいます。
前述※1によりますと、
アメマス=「その魚の瞳より大きな白色の斑点が体側に分布」 「北海道と東北地方に生息」
ニッコウイワナ=「瞳より小さな白い斑点と、黄色や橙色の斑点が体側に分布」 「東北・関東・北陸地方に生息」
ヤマトイワナ=「白色の斑点は無いか有っても不明瞭で、体側に赤や朱色の斑点」 「中部地方と近畿地方に生息」
ゴギ=「ニッコウイワナに似ているが、白色斑点が体側だけでなく頭上にも分布」 「中国地方に生息」
という各々形態的な違いと地理学的な違いで説明されています。
でもたぶん、これらは「種」としては同じなので、お互い交配可能なんでしょう。
つまり人間の手で地理学的な違いを乱せば・・・例えばゴギを東北地方に放流したら、在来のニッコウイワナと交配して子孫が継続するという事でしょう。
過去の歴史において、そういう事って当然起こりうる事で、そう考えると現在生息しているイワナの種類が何か?と考えても、必ずしも4亜種のどれかだと言えるとも限らず、亜種の境目が甚だファジーな感じがするのです。

冒頭の疑問 「ヤマトイワナとはいったいナニだ!?」
という事について、
「明確な基準は無い!」
と言わざるを得ないのですが、まあ概ねの考え方として、
「白点がハッキリとして無くて赤や朱色の斑点があって、中部地方と近畿地方に生息してるイワナ」
という位が答えになるでしょうかね。

こんど、川でイワナに出会ったら、
「こいつの祖先はナニイワナ系か???」
って、じっくり眺めまわしてみる事としますヨ。



イワナをもっと増やしたい!―「幻の魚」を守り、育て、利用する新しい方法 (フライの雑誌社新書 1207)

イワナをもっと増やしたい!―「幻の魚」を守り、育て、利用する新しい方法 (フライの雑誌社新書 1207)

  • 作者: 中村 智幸
  • 出版社/メーカー: フライの雑誌社
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: 新書



イワナの謎を追う (岩波新書 黄版 272)

イワナの謎を追う (岩波新書 黄版 272)

  • 作者: 石城 謙吉
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1984/07
  • メディア: 新書




nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

NaO

小さな川で、下流は何十年も前から訴状不可能
で、
最上流のイワナは僕が見る限りでアメマスも蝦夷イワナも・・
それと背中に模様の無いイワナも・・
小さい川なのにいろいろいるんですよね
イワナッテ不思議ですね・・
by NaO (2008-07-14 21:36) 

curtis

現実的には近いけど違う種による交配で生まれる個体もあるみたいデス。
繁殖力を持たず、1代限りで生きるいわゆるF1というヤツですか。
あと、特に狭い閉鎖水域だと、近親相姦が度重なって異常個体が発生する事もあるみたいですし。

そういえば先日、秋田の山奥で、斑紋も朱点も何も無いイワナを釣りました・・・と思ったら、ウグイでした・・・δ(^ ^;)
「こんな所でナゼ?!」
という所で。
あ、関係ないですね。

いずれ、外観による分類ってナカナカ難しいと思うんですよ。
例えば「ヒト」だって、同じ「種」とは思えないほど違った外観持ってますしネ。


by curtis (2008-07-14 22:36) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。